女流棋士はクールな御曹司と婚約したい
13章 盤上の恋と婚約の記事
「吉野女流4段と抱き合っているのは誰だ?」

対局室は、対局室に駆けこんできた翡翠が何者か、ざわつく。

記者たちは翡翠の正体を確かめるべく、各々散っていく。


○新聞社、雑誌社など各所。

記者1「あった! 如月翡翠、9年前まで奨励会に……」

記者2「如月製薬の御曹司、元奨励会会員か~」

記者3「15歳で3段リーグを闘いながら、プロにはならなかったんだな。Aグループ、4段目前で退会!? 何故だ?」

記者1「もしかして、この如月翡翠が吉野桜花が最初に将棋を教えてもらったという人?」

記者3「婚約するとか言ってなかったか?」

編集長「見出しは『盤上の恋』だ。明日1面、吉野桜花タイトル奪取と如月翡翠のアップでいくぞ」


○翌日のスポーツ紙各種1面に翡翠、桜花が抱き合う姿のアップ。

見出し「盤上の恋で『吉野桜花』新清麗誕生。婚約間近のお相手は如月翡翠」を飾る。




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