美人な女子たちに溺愛されていて困っています。
ピーンポーン。
ミユが机を叩いたその時、一階からチャイムが聞こえた。
一階に向かうと、トイレから隆くんの声が聞こえた。
「川口ー! ちょっと今無理だから、出てくんない?!」
自分で出ろ。でもミユ、優しいから出てあげる!
「いーよー」
軽く返事して、インターホンを見ると、小柄な女子が映っていた。
オシャレな服装に真っ黒なロングヘアは、一般的にみると美人といえる。
ミユは、ぜーんぜん美人に見えないんだけど♡
ミユの、この純粋な頭と、おめめは、ミユがホントに美人に見える人しか『美人』に判定されない事になってるんだ♪
とぅるんとぅるんな唇より上は、映っていない。
「はーい」
とりあえず話しかけると、
『あの、アタシ、松野隆君の同級生です。隆君、いますか?』