忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
14.また、あの音を
講義が終わった。
教室のあちこちで椅子を引く音がして。
亜美もノートを閉じる。
「亜美、帰る?」
隣から群司が聞いた。
「…………」
鞄にノートをしまいながら。
亜美の手が少し止まった。
「今日は、ちょっと寄ってく」
「どっか?」
「うん」
「買い物?」
「違う」
「そっか」
それ以上。
群司は聞かなかった。
「じゃあ、また明日」
「うん。また明日」
教室を出ていく群司の背中を見送る。
亜美も鞄を持った。
行き先は。
もう決まっていた。
教室のあちこちで椅子を引く音がして。
亜美もノートを閉じる。
「亜美、帰る?」
隣から群司が聞いた。
「…………」
鞄にノートをしまいながら。
亜美の手が少し止まった。
「今日は、ちょっと寄ってく」
「どっか?」
「うん」
「買い物?」
「違う」
「そっか」
それ以上。
群司は聞かなかった。
「じゃあ、また明日」
「うん。また明日」
教室を出ていく群司の背中を見送る。
亜美も鞄を持った。
行き先は。
もう決まっていた。