忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
18.群司が見た亜美
文化祭に向けた練習が続いていた。
「そこ、もう一回合わせよう」
音楽が止まる。
位置を確認して、また曲が流れる。
群司も鏡を見ながら身体を動かす。
何度も繰り返して、ようやく休憩になった。
「疲れたー!」
光成が床に座り込む。
「まだ始まったばっかだよ」
鉄が隣に座った。
「鉄、元気すぎない?」
「普通だと思う」
「絶対普通じゃないって」
群司は二人の横を通り過ぎる。
「群司ー」
「何すか」
「亜美ちゃんは?」
「知らないっすよ」
「え、知らないの?」
「何で俺が全部知ってると思ってるんすか」
「だって群司じゃん」
「意味分かんないです」
鉄が辺りを見る。
「寧々と一緒じゃない?」
「多分」
「群司、知らないんだね」
「だから知らないって言ったじゃないすか」
光成が大げさに肩を落とす。
「まだまだだなあ」
「何がですか」
「恋!」
「…………」
「痛っ!」
群司が光成の肩を軽く叩いた。
「何すんだよ!」
「うるさいっす」
鉄が隣で笑っている。
「鉄先輩も笑わないでくださいよ」
群司が言う。
「ごめん」
「絶対思ってないでしょ」
「うん」
「ほら」
「鉄までひどくない?」
くだらない。
そう思いながらも、群司は無意識に亜美の姿を探していた。
「そこ、もう一回合わせよう」
音楽が止まる。
位置を確認して、また曲が流れる。
群司も鏡を見ながら身体を動かす。
何度も繰り返して、ようやく休憩になった。
「疲れたー!」
光成が床に座り込む。
「まだ始まったばっかだよ」
鉄が隣に座った。
「鉄、元気すぎない?」
「普通だと思う」
「絶対普通じゃないって」
群司は二人の横を通り過ぎる。
「群司ー」
「何すか」
「亜美ちゃんは?」
「知らないっすよ」
「え、知らないの?」
「何で俺が全部知ってると思ってるんすか」
「だって群司じゃん」
「意味分かんないです」
鉄が辺りを見る。
「寧々と一緒じゃない?」
「多分」
「群司、知らないんだね」
「だから知らないって言ったじゃないすか」
光成が大げさに肩を落とす。
「まだまだだなあ」
「何がですか」
「恋!」
「…………」
「痛っ!」
群司が光成の肩を軽く叩いた。
「何すんだよ!」
「うるさいっす」
鉄が隣で笑っている。
「鉄先輩も笑わないでくださいよ」
群司が言う。
「ごめん」
「絶対思ってないでしょ」
「うん」
「ほら」
「鉄までひどくない?」
くだらない。
そう思いながらも、群司は無意識に亜美の姿を探していた。