忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
21.好きでした
文化祭前日。
大学へ着いてから。
亜美は、何度もスマートフォンを見ていた。
「…………」
昨日送ったメッセージ。
『文化祭の前日、少し時間ありますか?』
返ってきたのは。
『いいよ』
『練習終わったあとなら』
何度見ても。
書いてあることは変わらない。
それなのに。
画面を開くたび。
胸が鳴る。
今日。
言う。
ずっと。
言えなかったことを。
幸也先輩に。
好きだと。
「亜美ちゃん」
「……はい」
「これ、確認お願い」
「あ、はい」
慌ててスマートフォンをしまう。
渡された資料へ目を落とした。
一行目。
二行目。
三行目。
「…………」
何も。
頭に入ってこない。
もう一度。
最初から読む。
「亜美ちゃん?」
「え?」
「大丈夫?」
「……大丈夫です」
「疲れてる?」
「少しだけ」
笑って誤魔化す。
でも。
疲れているわけではなかった。
緊張している。
ただ。
それだけ。
それだけなのに。
自分の身体が。
自分のものではないみたいだった。
大学へ着いてから。
亜美は、何度もスマートフォンを見ていた。
「…………」
昨日送ったメッセージ。
『文化祭の前日、少し時間ありますか?』
返ってきたのは。
『いいよ』
『練習終わったあとなら』
何度見ても。
書いてあることは変わらない。
それなのに。
画面を開くたび。
胸が鳴る。
今日。
言う。
ずっと。
言えなかったことを。
幸也先輩に。
好きだと。
「亜美ちゃん」
「……はい」
「これ、確認お願い」
「あ、はい」
慌ててスマートフォンをしまう。
渡された資料へ目を落とした。
一行目。
二行目。
三行目。
「…………」
何も。
頭に入ってこない。
もう一度。
最初から読む。
「亜美ちゃん?」
「え?」
「大丈夫?」
「……大丈夫です」
「疲れてる?」
「少しだけ」
笑って誤魔化す。
でも。
疲れているわけではなかった。
緊張している。
ただ。
それだけ。
それだけなのに。
自分の身体が。
自分のものではないみたいだった。