忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
30.会いたい
亜美に避けられるようになってから。
幸也は妙に落ち着かなかった。
「…………」
軽音サークルの部室。
キーボードの前に座り、適当に鍵盤を鳴らす。
少し弾いて。
止まる。
もう一度。
今度は少し長く弾いてみる。
それでも途中で指が止まった。
「…………」
何だろ。
集中できない。
文化祭も終わった。
練習に追われることもない。
弾きたいものを好きに弾けばいい。
いつもなら、それで十分だった。
幸也は鍵盤から手を離した。
ふと、部室の扉を見る。
「…………」
誰も来ない。
当たり前なのに。
しばらくして。
また扉を見た。
「……何やってんだろ」
小さく呟く。
亜美がここへ来なくなってから。
何度。
あの扉を見ただろう。
幸也は妙に落ち着かなかった。
「…………」
軽音サークルの部室。
キーボードの前に座り、適当に鍵盤を鳴らす。
少し弾いて。
止まる。
もう一度。
今度は少し長く弾いてみる。
それでも途中で指が止まった。
「…………」
何だろ。
集中できない。
文化祭も終わった。
練習に追われることもない。
弾きたいものを好きに弾けばいい。
いつもなら、それで十分だった。
幸也は鍵盤から手を離した。
ふと、部室の扉を見る。
「…………」
誰も来ない。
当たり前なのに。
しばらくして。
また扉を見た。
「……何やってんだろ」
小さく呟く。
亜美がここへ来なくなってから。
何度。
あの扉を見ただろう。