忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
 休憩時間。

 亜美はスマートフォンを確認した。

 丈からの返事はない。

「…………」

 顔を上げる。

 いつも丈が使っている場所にも、姿はなかった。

「あの……」

 近くにいた講師が振り返った。

「ん?」

「今日、先生……」

 そこまで言って。

 止まる。

「どうした?」

「……いえ、何でもないです」

 小さく頭を下げた。

 聞けなかった。

 どうして丈を探しているのか。

 自分でも、うまく言えなかった。
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