忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
7.近づいていく距離
それから。
群司は、ときどき屋上へ来るようになった。
毎日ではない。
友人たちと教室で昼を食べる日もあれば、購買で何か買って、そのままどこかへ行ってしまう日もある。
だから亜美も。
今日は来るのかな。
なんて考えることはなかった。
いつものように屋上へ行き。
いつもの場所に座り。
イヤホンを耳につける。
そして。
「亜美さん」
声をかけられれば、イヤホンを外す。
「……今日来たんだ」
「何その言い方」
「だって毎日は来ないから」
「俺にも付き合いってもんがあんの」
「全校生徒の友達?」
「それ気に入ってるだろ」
「ちょっと」
「ちょっとかよ」
そんな会話をするようになった。
群司が来なければ、一人で過ごす。
来れば、二人で過ごす。
それだけ。
それなのに。
少しずつ。
屋上で過ごす時間の中に、群司がいることが珍しくなくなっていった。
群司は、ときどき屋上へ来るようになった。
毎日ではない。
友人たちと教室で昼を食べる日もあれば、購買で何か買って、そのままどこかへ行ってしまう日もある。
だから亜美も。
今日は来るのかな。
なんて考えることはなかった。
いつものように屋上へ行き。
いつもの場所に座り。
イヤホンを耳につける。
そして。
「亜美さん」
声をかけられれば、イヤホンを外す。
「……今日来たんだ」
「何その言い方」
「だって毎日は来ないから」
「俺にも付き合いってもんがあんの」
「全校生徒の友達?」
「それ気に入ってるだろ」
「ちょっと」
「ちょっとかよ」
そんな会話をするようになった。
群司が来なければ、一人で過ごす。
来れば、二人で過ごす。
それだけ。
それなのに。
少しずつ。
屋上で過ごす時間の中に、群司がいることが珍しくなくなっていった。