その執事、プライベート立ち入り禁止につき
「じゃあ、オフの時に触ることにする」

「っ!?ずるいです!」



「なぁ、玲紗。これからも他の執事は雇うなよ?」


「初めから、そんなつもりありません」


「一生、俺だけの主人でいればいいってことだよ」

「・・・何故か勤務時間より甘い気がするのですが・・・」

「お前のこと気に入ってるのかもな」

そう言って笑った千田さんに、心臓が早くなったのは私だけの秘密にしておこう。

その日の夕日はいつもより綺麗に感じた。
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