僕の心とマグニチュード

プロローグ

「君は、涙を流せるようになったの?」

『佐川家』と書かれたお墓の前に1人で佇む。
線香の煙が、風と共に空へと上っていく。
生前、強がってばかりで人前で涙を流すことができなかった彼女。

人前で、決して弱い姿を見せなかった彼女。

僕はそんな彼女に救われたんだ。



°・*:. ーーーーーーーーーー °・*:.






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