ふたりの道が重なるまで
人間はなんて欲深い生き物なのだろうか。
最初から自分の居場所に満足していれば良かったのにな…
しゅうさんのことを憎いとは思わない。
ただ、私が自分に見合っていない世界を高望みしただけだ。
だからせめて、私という存在を少しでもしゅうさんが覚えていてくれるように、今日、私はこの煌びやかな世界のど真ん中で命の灯火を消します。
『ありがとう』
頬を伝うしょっぱい水は空に吸い上げられ、私はそのまま目を瞑った。