長嶺さん、大丈夫ですか?
 そしてぶり返す性欲。
 昨夜、散々彼女にぶつけたはずなのに。 我ながら底なしで笑ってしまう。
 いや、しょうがないだろ。
 普段あんな隙のない優等生ちゃんなのに、俺のせいでぐちゃぐちゃに乱れていっちゃう可愛さエグいんだから。

 俺はベッド横のサイドテーブルに置かれたスマホに手を伸ばして、今がど平日の朝6時半であることを知る。


「はー……」

 会社行きたくねぇー……。

 ずっとこうしてたい。
 まだ足りない。ずっとくっついていたいし、もっと甘やかしたい。 仕事なんかしたくない。
 別に今日は大事な商談も入ってないし有休も余ってるけど……
 いきなり理子ちゃんと揃って休んだりしたらさすがに部長に目をつけられそうだから、できない。

 もう少ししたら理子ちゃんも起こさなくてはいけないので、寝姿を目に焼き付けておこうと視線を向けて、あることに気がつく。

 ノーブラだ。

 ごくり。 わかりやすく喉が鳴る。
 
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