白君にわがまま言っちゃだめですか。
莉子side


「佐藤先輩、お疲れさまです‼!」

「お疲れー。」

陸上部の活動が終わって帰ろうとしたとき。

―ヴーヴー、、、

電話だ。しかも末央から。

末央ってなかなか電話しないから、何かあったんだよね、きっと。

「はーい」

、、、、。

、、、、。

返事がない、。

「末央?」

『グズ、、、グズ、、、』

電話口からはすすり泣くような声がした。

え、、、。

「まって、今そっち行くから。今どこ?」

『、、、教室、、、』

かすかに聞こえた声を聞き逃さなかった。

そして、教室に向かった。
















「末央?」

「りーこぉぉぉぉ‼」

教室に行くと末央が泣きながら抱き着いてきた。

末央が甘えるとか珍しい、、、。

「、、、白君に浮気された、、、」

「え」
< 32 / 71 >

この作品をシェア

pagetop