御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
【図書館で会うあの人に~華】
北郷さんの補佐として、書類作成や入力をコツコツこなす日々。
他の人と関わることが無い仕事はもってこいだ。

北郷さん、凄いな・・・
静かに淡々と専務のサポートをしている。専務の次の行動を読んで、そつなくこなす。
あんなにスマートに仕事をする人、見たことない。
その北郷さんの負担を無くすために、補佐としてスキルを上げないと。
そのためには、まず基本となる秘書のことくらい、学ぼう。

いつも土日になれば通っている、近所の図書館。
静かに時が流れる空間は、1週間の疲れを癒やす場所だ。

今日は秘書の本を借りよう。
取ろうとしたけど、手が届かなくて困ってたら、1人の男性が取ってくれた。
目まで掛かる髪・・・邪魔じゃないのかな・・・
眼鏡を掛けたその人が、少し驚いたように感じたけど、気のせいか・・・
表情が分かりにくい。

翌日の日曜日も、図書館に出掛けた。
お昼時のせいか、人が少ない。
もう1冊、秘書本を見つけて、机に座って読んでいた。
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