御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
【空斗さんと永遠の愛のために~華】
お母さんとお兄ちゃんには、お腹の子のお父さんは、海外で仕事をしている人だから、日本に住めず、別れたと伝えている。
それ以上は、2人とも何も聞かず、俺が面倒を見ると、お兄ちゃんが言ってくれて、私は家の手伝いをしている。

「お母さん、買い物に行ってくるね」
私の実家は、都心から離れてるせいか、時間がゆっくりと過ぎるようだ。
「君を愛したぁ~、もう離さない~」
この歌・・・本当の歌詞『でも叶わない』の方が、今の私には合う。

「華!」
その声に振り向くと、空斗さんが立っていた。
どうして・・・私は、走って空斗さんから離れた。
「待って!」
追いかけて来た空斗さんに、腕を掴まれる。

「離してください!もうあなたとは関係ないですから、私の事は気にしないでください!」
「どうしてだ!俺の子だろ!」
「どうして、その事を・・・」
「北郷さんが、きっとそうだろうって」

空斗さんは私の腕を引き寄せ、力強く抱きしめた。
「華・・・イブの日、愛し合った時の、俺の子だろ・・・」
大好きな空斗さんの温もりを感じる腕の中。
本当はずっとこうしていたい・・・でも・・・
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