御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
【専務秘書の補佐になる~華】
小さい頃から、楽しく遊ぶ友達を横目に、図書館で本を読んでいた。
本を読んでいると、登場人物に自分を重ね、お姫様や魔法使い、色んな自分になれるから・・・

『華』
両親が、煌びやかに美しく、明るい女性になるようにと、付けてくれた名前。
「名前と違って、大人しいね」「居たの?気付かなかったわ」同級生によく言われた。
お母さんに「大人しい華に合った、名前を付けなくてごめんね」って謝られたっけ。

1度、大学時代に同じゼミの子から紹介された男子は、
「名前を聞いて楽しみにしてたけど、いくらなんでも大人しすぎて、俺は無理かな・・・」
ゼミの子にそう耳打ちして、帰って行った。
それ以来、仕事以外で男性から声を掛けられることは無かった。

図書館に行って、英語で書かれた物語を見つけ、どうしても読みたいと必死で英語を勉強した。
友達と遊ぶ時間を英語の勉強に費やし、お陰で得意になって、超大手企業の國宮商事に入社することが出来た。
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