イケメン御曹司は恋に不慣れ

上司と部下


「祐二、さっきの新人はどうだ? ちゃんと仕事しそうか?」
「おう大丈夫だろう。芹菜が指導してるけど飲み込みも早いし、気遣いもあるし、前の子より数段やりやすいってさ」
「そうか。じゃあ、再来週のウエディングパーティーでも何か担当させられるな」
「ああ、その頃には任せられるだろう。なかなかかわいい子だったし、穏やかな感じがいいよな」

「あ、そういえばよく顔見てこなかったな」
「彼女の履歴書があるだろう。写真、見てみろよ」

そう言われて改めて彼女の履歴書を見て愕然とした。
あの時助けた子だったからだ。
写真を見て固まる俺に祐二が不思議そうな顔をする。

「彼女、もしかして、知り合いだったのか?」
「いや、知り合いではない」
「かわいいから見惚れちゃったか?」
「なに言ってるんだ。そろそろディナーが始まるだろう。さっさと行けよ」

祐二を部屋から追い出して手元にある彼女の履歴書をまじまじと見る。
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