双子漫画家からの溺愛注意報!?
今のは私に言った言葉じゃない。

ママはパジャマ姿で片手にスマホを持ち、もう片手で出かける支度を勧めているのだ。




「はい。今日伺おうと思っています……時間ですか?大丈夫ですよ!」




声のトーンは高くて調子がいいけれど、表情は険しい。

それを見た私はこっそりとキッチンへ向かった。

シンクの上にはこれから目玉焼きでも作ろうとしたのか、卵が3つ乗っている。

私はシンク下からフライパンと植物性の油を取り出し、卵焼きを作り始めた。

ライパンと油にしっかり熱が通ったところで卵を3つ割り入れる。

じゅわっといい音がしていい香りが立ち上る。
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