やっぱり中身で勝負
10年ぶりに初恋の子である
寺田 沙緒里ちゃんに会った一郎は病院の駐車場から車に乗り込み、あの頃の思い出に浸るように自宅へ帰る途中で、中学校の校門からグラウンドのフェンス横をゆっくりと車を走らせ帰宅した。

自宅に戻った一郎はリビングでコーヒーを入れてあの頃を思い出しながらコーヒーを飲み始めた。

沙緒里ちゃん…綺麗な女性になってたなぁ。

オレが沙緒里ちゃんに恋したのは本当にひょんなことからだった。
中2の頃、死んだ婆ちゃんは、認知症でよく1人で勝手に外へ出て行ってしまい、しょっ中家族で探し回っていた。
交番へ行ってみたり、近くの公園へ行ったり…
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