不器用な神野くんの一途な溺愛〈修正版〉
告白





次の日――嵐までとは行かなくても、ザーザーと激しい雨音がする、結構な悪天候。


そんな日が、今日の私の晴れ舞台。

晴れ舞台と言っても「交通委員での初めてのお仕事」ってだけなんだけど.......。


だけど、


「あ、め……」


この雨じゃ、気分が落ち込む。

ただでさえ、昨日のことがあって寝不足なのに……。


「 (今日は、神野くんは当番の日なのかな?) 」


今日が当番の人の名前を、全員分見ればよかった.......。


昨日はなんと、希春先輩が資料室まで迎えに来てくれて、無事に一緒に帰ることが出来た。

来てくれた時は驚いたけど、でも、


『莉子ちゃん、顔が真っ赤だよ。どうしたの?』


そのことになんて答えようかドキドキしてしていたら、いつの間にか学校を出ていて、いつの間にか家に着いてしまっていた。

せっかく希春先輩と帰れるほとんどの時間を上の空で過ごしてしまった私.......


『 (もったいないことした.......!) 』


後悔していたら、希春先輩が帰り際に「そうそう」と教えてくれたの。
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