嘘つき運命ごっこ

赤い糸の行方

翌日。

目覚まし用にセットしておいたスマホのアラームが鳴り、自室のベッドで起き上がった。

まだ夢の世界にいたい自分を何とか説得して、あくびをひとつ。

制服を手に取って、ノロノロと着替えを始めた。

学校……久しぶりだな。

おじいちゃんの葬儀の時に、制服だけなら着ていたけど。


鏡を見て、目元を特に重点的にチェック。

昨夜、まぶたを冷やしたおかげで、泣き腫らした跡は残っていない。

髪の毛をヘアアイロンとブラシでセットして、目をこすりながら部屋を出る。


同じタイミングで部屋を出た隣の学さんが、私を見てビクッと後ずさりをした。

……失礼な。
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