図書室の姫




俺が振り向くと小柄な女子が立っていた。


今日は厄日だな…


「なに?」

「入学式に一目見たときから…あの…今日も園見サンに誤ってたこととか…すごくかっこよくて…

好きです!…どうしても言いたくて…
返事待ってます!」



タッ



それだけ言うと走って行った。

…誰だっけ?




────────…
─────…


ガラッ…



図書室の入り口を開ける。


ここは静かでいいな…

そう思って耳を澄ましてみる。



パラ


パラ



聞こえた…!


俺はまた奥へと足を進めた。





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