甘の弱な君が好き【完】
先輩と後輩













ツアーがひと段落して、やっと登校できた北浜さん樟葉さんとの久しぶりのお昼ご飯


…好きだと、自覚してから初めて会った。



なんか前よりキラキラして見える。



恋っておそろしい…




「なんだよ」



私の視線に気づいたのか、北浜さんとばっちり目線が合う。



「なっ!なんにもありません!」



あー、こんなん不自然だよね。


もっと普通な接するようにしないと。



「ぬぁ、そろそろテストだよねぇ」



樟葉さんが項垂れながらそういう


そう、2人ともやっと登校出来たかとお前は来週には期末テストが迫ってるのだ



「芸能コースってテスト出来なくても大丈夫なんですよね?」


芸能コースは色々と特別だもん


それくらいの配慮はあるはず


「そんなことねぇよ。出席点がないだけで、テストで点数取れねーと留年」


…そうなんだ。

< 84 / 222 >

この作品をシェア

pagetop