アンハッピー・ウエディング〜後編〜
その後、しばらく寿々花さんと一緒に福袋を吟味して。

寿々花さんが選んだのは、最初に見たお菓子の福袋と、大好きなアイスクリームの福袋と。

それから、玩具がぎっしり詰まった玩具の福袋。

俺がしきりに勧めた為に、一応洋服の福袋も一つ買ったけど。

結局、パジャマは買わなかった。

俺のお古ジャージ、続投決定。

もうよれよれだよ。

買い物が終わってから、家に帰り。

二人で、おせちを食べた。

やっぱり正月は、おせちを食べないとな。

半分は手作りで、もう半分はお惣菜だけど。

そんなことは気にするな。おせちなら良いんだよ。

「お正月って楽しいねー。こんなに色んなことするんだね」

と、ご満悦な様子の寿々花さん。

「悠理君と一緒だと、何でもない日も特別に、特別な日はもっと特別になるね」

「そうか。それは良かったな」

寿々花さんが楽しそうで、何よりだよ。

おみくじで大凶を引いたこと、もう忘れてそう。

新年一発目からこれほど楽しんでるんだから、いくらおみくじが凶でも大凶でも、全然当てにならないよなぁ。

願わくば、俺も寿々花さんも、健康で楽しい一年を送れますように。

今年も、来年もそれ以降も末永く宜しく。
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