幽霊だった君にもう一度恋をした。


入学してから3ヶ月が経ち暑くなってきた。

ある日、心結は体育祭でできた彼氏と昼ごはんを食べる日だった。

最近は週に1.2回は彼氏さんと食べている。

全然私のことは気にしないでいいよと言ったけど、

「私が結菜と食べたいんだから気遣わなくていい」

と心結には言われた。

それからというもの、人がいない4階の階段の隅で1人で食べていた。

その日もいつもと同じように食べようと思い階段を登ろうとすると、


「どこ行くの?食堂ならあっちだよ?」


と神宮寺くんが頭上に?を浮かべたように頭を傾げて言ってきた。


な、なんでいるんだ、、、

一人で食べてるぼっち、、とか思われたくないのに、、、。


「もう3ヶ月も経ってるんだから場所くらい分かります。ば、馬鹿にしないで。」



「じゃあ、尚更どこに。」


「昼ごはん食べに、、、」



「そ、そうなの?ついて行ってもいい?」



「い、いやだよ! そんな対したものなんて無いから!」


「いいの、いいの!」


と、聞く耳を持たず着いてくる。


そして、着くと


「え、ここ?」

と神宮寺くんは目を見開き、驚いていた。


「そ、そうですけど、なんですか?」


そうですよ、こんなところ汚いって言いたいですよね。
しかも、1人で寂しく食べてるなんて可哀想ですか?

なんて思って口調が強くなってしまった。


「いや、そんな怒らないで、違うの。ここ」


と言い屋上に出れる扉を開けた。

立ち入り禁止と書いてあるのに、、、


「え、ここ、行っていいんですか?」


「いいんだよ。俺ここでいつも食べてるし、だからちょっと驚いたんだよね。ここで食べてるって知らなかったから。」


意外だった。

私は教室で心結と食べるかここで1人で食べるかの2択だったから知らなかったけど。

てっきり、神宮寺くんは食堂でみんなと食べてるのかと、、。


「そ、そうなんだ。みんなと食べてるのかと思ってた。」


「たまにな。食堂でみんなと食べるのも楽しいけど、こういう1人で静かに昼ごはん食べる方が結構好きなんだよね。」


さらに意外だった。


「そうなんだ。みんなでわいわい食べるのが好きなんだと思ってた。」


そういえば陽翔も、、一人で落ち着くのが好きだった、、。

ほんと、似てるんだよな、、。

やめて欲しい。思い出しちゃうから。



「まぁ、楽しいけどね。そんな俺、陽キャじゃないから。」


「てか、1人で食べるのが好きなら私邪魔じゃない?」


「いや、七瀬はいて、。一緒に話すの楽しいから。面白いし!」


と顔を少し赤くして言った。
嬉しかった。

照れてるのがバレないよう


「それ、馬鹿にしてない?」


と誤魔化した。


「してない!してない!」


「うそだ。絶対してる!」


「すいませんでした。」


なんて、話してる今がすごい楽しくて幸せだなと思った。


陽翔とは似てるけど、神宮寺くんには神宮寺くんらしいところがたくさんある。

私の思い違いだったんだよね。


「早く食べよ。」


と言い2人とも景色を眺めながら、静かに食べてた。


沈黙はあんまり好きじゃない、だって気まずいから、、でもこの空気は嫌な気がしないというか、むしろ心地よくて安心する。

神宮寺くんの横顔をじっと見ていると、


「そんなに、見つめられたら食べずらいんだけど、、。」


「あ、ごめん。」


「ははっ、やっぱおもろいわ。」


「うるさい、ちょっとかっこいいなーって思って見てただけだし。」


って何言ってんの。

絶対からかわれるよ。

と思って隣を見ると、顔を赤くした神宮寺くんがいた。
すると、すぐそっぽを向いてしまった。

かわいいなーと思いつつ、いつもからかわれてるので仕返ししてやろうと、


「なになに〜?照れてるんですか〜?先輩かわいい。」


「う、うるさい。照れてなんかないし。」


「じゃあ、こっち向いてくださいのよ〜!」


と言うと、急に振り向いたので顔が思ったより近くてこっちもドキドキしてしまった。


「七瀬も顔赤いけど?」


「神宮寺くんもね?」


「「あはは、はははっ!」」


その時思った。

神宮寺くんが好きなんだと。

一緒にいたいと。


でも、陽翔のことは絶対忘れることはできない。



どうすれば、、。

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