ファーストキスは先生と


だから..................かな?



「瀬那くん、私ね、
ここの遊園地、昔来たことあるの、」



私はゆっくり、話し始めた。



「その時、私はまだ子供で、
ビックリームは、〝しょーちゃん〟と、
半分こして食べてたけど..................っ。
その時からずっと、やっばり............っ、」



〝しょーちゃんは特別〟



そう言おうとしたところで。



「分かってる。川島にとって、
先生が〝特別〟ってことぐらい」



瀬那くんが、
私の気持ちを汲み取ったように言った。



私は、ずっと想いを、
寄せてくれた瀬那くんにまで。



気を遣わせてしまうほど。



〝しょーちゃん〟が特別で。



諦めきれてないんだと、
この日、強く思った...........................


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