狼上司と秘密の関係
「これってもしかして」
「お姉さんだよ!」
女の子が元気に言う。

その瞬間千明の胸がジンッと熱くなるのを感じた。
芝生でこけてしまってあれほど泣いていた子が、今はこうして笑って手紙をくれている。

それが嬉しくて仕方なくて、泣きそうになる。
そんな様子を少し離れた場所から大和がジッと見つめていたのだった。
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