身代わりお見合い婚〜社長に溺愛される365日〜

君の恋人になりたい

「お前、それストーカー行為だぞ?」


 医務の相談室に来ていた俺は、祐樹からの一言に絶句した。

 祐樹には、彼女を見つけたこと、社員だったこと、彼女が心配で家の前や会社で待っていたら、そういうことはやめてほしいとはっきり言われたことなど、全て話した。

 話した上での祐樹の感想が、先ほどの強烈な一言である。

「え、俺がストーカー?」

 にわかには信じがたく、思わず聞き返す。

「マジでもうやめろよ。犯罪になるからな」

(犯罪……)

 強烈すぎるパワーワードだ。ただ俺は彼女のことが心配で、彼女のことが好きすぎて少しでも一緒にいたくて……。

 でも、彼女の気持ちはどうなのだろう。俺のことが好きならいいだろうが、好きでもない奴からそんなことされたら、たしかに恐怖かもしれない。

「出勤前に家の前で待っていたとかヤバいだろ。どれくらい待っていたんだ?」

「まあでも、一時間半くらいかな。彼女に会えると思うと、待つことも楽しい」
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