世界で1番可愛い君
「琉斗くん、いつも咲良と遊んでくれてありがとねぇ。これからも仲良くしてあげてねぇ」

「あうっ…っ、うーと!うーと」

そして月日は経ち……

***

「りゅーとーっ!大きくなったら私と結婚してね!」

「え、普通にやだ」

中学1年となった俺は反抗期真っ只中。

「えーなんでぇー」

「お前みたいなお子ちゃまは俺とは釣り合わないの」

小学校に入学した咲良はしょっちゅうこれだ。

やたら結婚をせがんでくる。

しつこい、ったらありゃしない。

まぁ……??



めっちゃかわいいけど………………。


「俺は、超超美少女と付き合う、って決めてるの」

「うぇーーーーん…。りゅーとと結婚したいーーっ」

「やだなもんは、や、だ、の。あっかんべーだ」

反抗期とはやっかいだ。

今すぐ抱きしめてやりたい衝動と、
むず痒い反抗が混ざり合う。


そしてそれからさらに月日は経ち……

***

俺は高校3年生。
咲良は中学1年生になった。
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