【コンテスト作品】初めての恋の相手はファーストキスを奪った御曹司でした。


「本当?よかった」

 私は久遠さんのことを好きになって、よかった。
 久遠さんと出会って、よかった。

「久遠さん……好きです」

「奏音……」

 久遠さんのその優しい声、優しい表情、髪型、髪色、全部が大好きになった。

「俺は、奏音のこと愛してる」

「え……?」

「奏音のこと、ずっと大切にするから」

 私はこんなに幸せで、いいのかな……。幸せすぎて、時々怖くなる。

「奏音の初恋相手になれて、俺すげぇ幸せ」

 久遠さんの背中はとても大きくて、とても暖かくて、優しくて、ホッとする。

「……あ、久遠さん、クリスマスプレゼント……ありがとうございます」

「喜んでもらえてよかった」

 久遠さんから、クリスマスプレゼントをもらった。
 結局私はクリスマスプレゼントを決められなくて、久遠さんと一緒にいれるだけでいいと言ったのに、どうしてもプレゼントしたいと聞かなくて。
 結局プレゼントを選ぶことになったけど、私はクリスマスプレゼントに暖かそうな手袋をお願いした。 久遠さんが買ってくれた手袋は本当に暖かくて、心までぽかぽかとした。

「久遠さん、これ、大切に使います」

 手袋に身を包んだ私をそっと引き寄せた久遠さんは、私に優しいキスを落とした。
< 48 / 53 >

この作品をシェア

pagetop