ハロウィン・マジック



──────グイッ!



と、ほんの少し強引にあごを掴まれて。



再び泉澄くんと交わる視線。



そこから、
だんだん泉澄くんの顔が近づいてきて。



ふわり、首元に感じた熱。



その瞬間、チクリと痛みが走って。



「っ、ん、」



聞いたことがない自分の声が、
漏れてしまって、思わず口を両手で塞ぐと。



「ふっ。由奈かわいー声出して。
これより進んだら、どうなるんだろうね?」



昔と変わらない、
イタズラっ子のような笑みを浮かべる泉澄くん。



「.........っ、ぅ、い、ずみ、くん、」



泉澄くんとの、
距離の近さに、ドキドキし過ぎて。



もう、まともに声も出せていない私。


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