私は誰にも恋しない
5限目の授業が終わり、私が帰ろうと準備をしていると一人の男子が私に声をかけてきた。

「…なぁ、お前神山先生と仲良いの?」

それはクラス一の人気者で神山先生の実の弟でもある神山律だった。

私はその問いかけに少し動揺するも平然を装う。
「…別に仲良くはないよ」

「ふーん」
神山君はそう言って私をじっとみる。

(なっ何。この威圧感)
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