私は誰にも恋しない
「…言え」

神山君が私を睨みながら言う。

「…はい」

私は降参し、誰も教室の周りにいないことを確認する。
そして神山先生が女の人とキスしてたところを見たことを話す。

「…たぶんあいつだな。ちっ…まだあいつ兄貴に付き纏ってたのか…」

舌打ちしながら神山君が言う。
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