ドロ甘な愛を稀血に溶かして
「……っ」
私の体に衝撃が走った。
体全体が固い何かにぶつかって、コロコロと転がっていく。
痛みをほとんど感じないのは、何かに包まれているからだろう。
酸素がある。
息できている。
服も髪も水に濡れていない。
どうやら私は、沼に沈められるのは回避できたようだ。
「……よかったぁ」
地面に倒れこんでいる私の頬は、硬くて温かい何かに押し当てられていて
「目を離した隙に、美織ちゃんが入り口付近からいなくなってて。美織ちゃんが無事でよかったぁ」
誰かの腕が、私の背中に絡みついている。