王子様を落とし穴に落としたら婚約者になりました ~迷惑がられているみたいですが、私あきらめませんから!~
「殿下、こっちです! こっちに行きましょう!」
「わかったからエイミー、そんなに手を引っ張るな」
エイミーに手を引かれてたたらを踏んだライオネルが、エイミーが行こうとする先へ素直についてくる。
(あと四歩、三歩、二……)
エイミーは慎重に落とし穴の位置を確認して、そして――
「殿下! 今日はいらしてくれてありがとうございま――す‼」
ドーン‼
エイミーはここぞというタイミングでライオネルの背中を突き飛ばした。