カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
「感情が動くと、征服したくなる。たしかに、そうだなって思います」
もう一度キスされて、ツウっと身体が寒くなる。
「当てつけのために、こういうこと出来るんですね。最低」
私が睨みつけると、静馬は眉根を寄せた。
「何言っても、きっと信じてくれないんですよね。でも、好きです水樹さん」
抱きしめられると、ビリビリっと身体に電気が走り、痛みに身体が停止してしまう。痛い、と言えば、多少なりとも遠慮が出るらしく、静馬の表情は揺らぐ。
「好きなのに、痛いことするんですね。ひどい」
と言ってみたら、静馬と目が合う。
静馬は眉を下げて、
「ズルいな」
と呟いて身体を離してくれた。
「帰ります。正直、ガッカリしました」
静馬の方を見ることが出来なくなる。
瑠璃也が疑っていたことをそのまま体現してしまう静馬に落胆したのは事実だ。
「じゃあ。どうしたら、いいんですか。水樹さんを好きになったら」
私には静馬が瑠璃也への対抗心を私への好意だと勘違いしているように思えた。
「今までみたいに施術の協力なら、出来ます。今みたいなのは、絶対に嫌です」
私はそう告げて、去ることにする。
結局収穫はない。
かえって被害を広げることになったと知ったのは、帰宅後に瑠璃也から連絡があったからだ。
もう一度キスされて、ツウっと身体が寒くなる。
「当てつけのために、こういうこと出来るんですね。最低」
私が睨みつけると、静馬は眉根を寄せた。
「何言っても、きっと信じてくれないんですよね。でも、好きです水樹さん」
抱きしめられると、ビリビリっと身体に電気が走り、痛みに身体が停止してしまう。痛い、と言えば、多少なりとも遠慮が出るらしく、静馬の表情は揺らぐ。
「好きなのに、痛いことするんですね。ひどい」
と言ってみたら、静馬と目が合う。
静馬は眉を下げて、
「ズルいな」
と呟いて身体を離してくれた。
「帰ります。正直、ガッカリしました」
静馬の方を見ることが出来なくなる。
瑠璃也が疑っていたことをそのまま体現してしまう静馬に落胆したのは事実だ。
「じゃあ。どうしたら、いいんですか。水樹さんを好きになったら」
私には静馬が瑠璃也への対抗心を私への好意だと勘違いしているように思えた。
「今までみたいに施術の協力なら、出来ます。今みたいなのは、絶対に嫌です」
私はそう告げて、去ることにする。
結局収穫はない。
かえって被害を広げることになったと知ったのは、帰宅後に瑠璃也から連絡があったからだ。