カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
好きな人ができた
瑠璃也からの連絡に返信しないでいたら、例によって例のごとく家に直接やって来る。チャイムが鳴って、少し迷いながらドアを開けたら、出会いがしら頭を撫でられた。
「その顔は後ろめたさが出てて、マジで浮気っぽから、やめよう。落ち込んでる暇ないよ。攻勢に出るから」
と瑠璃也は言うのだ。
リビング使っていい?と言われて、頷けば、リビングのテーブルに資料を広げながら瑠璃也はある提案をして来た。
信じがたい内容に、私はしばらく思考が追いつかない。
「絶対に瑠璃也は嫌いなことなのに、何で?」
「この際、振り切った方がいいかもしれないって。ちょうど考えていたプランにもマッチするし。それに俺は、仮にSNS上でも、白那を取られて黙ってる気はないんだよ」
用意されている素材やアカウントを一通り見ていくと、瑠璃也の完璧なビジュアルが写った写真に遭遇してクラクラしてくる。
ひたすら写真を見ながらカッコイイ、と呟いていると、「いや、現物こっちだから」と自分を指さして、生真面目に言うのだった。
「後は白那の方を用意して、そしたら始められる」
と言うので、私は少し逃げ腰になってしまう。
「私は瑠璃也とは同列に並べないよ」と、いつものように、卑屈精神が染みついてしまっているからだ。
「白那は、自分の力とかポテンシャルともっと信じていいと思う。十分魅力的だし、人を惹きつけて、そして癒やす力がある」
と言ってくれるのだ。
こうやって私はいつも、瑠璃也に励まされて支えられている。
逆に私が何かしてあげられているだろうか、と思うのだ。
「その顔は後ろめたさが出てて、マジで浮気っぽから、やめよう。落ち込んでる暇ないよ。攻勢に出るから」
と瑠璃也は言うのだ。
リビング使っていい?と言われて、頷けば、リビングのテーブルに資料を広げながら瑠璃也はある提案をして来た。
信じがたい内容に、私はしばらく思考が追いつかない。
「絶対に瑠璃也は嫌いなことなのに、何で?」
「この際、振り切った方がいいかもしれないって。ちょうど考えていたプランにもマッチするし。それに俺は、仮にSNS上でも、白那を取られて黙ってる気はないんだよ」
用意されている素材やアカウントを一通り見ていくと、瑠璃也の完璧なビジュアルが写った写真に遭遇してクラクラしてくる。
ひたすら写真を見ながらカッコイイ、と呟いていると、「いや、現物こっちだから」と自分を指さして、生真面目に言うのだった。
「後は白那の方を用意して、そしたら始められる」
と言うので、私は少し逃げ腰になってしまう。
「私は瑠璃也とは同列に並べないよ」と、いつものように、卑屈精神が染みついてしまっているからだ。
「白那は、自分の力とかポテンシャルともっと信じていいと思う。十分魅力的だし、人を惹きつけて、そして癒やす力がある」
と言ってくれるのだ。
こうやって私はいつも、瑠璃也に励まされて支えられている。
逆に私が何かしてあげられているだろうか、と思うのだ。