カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
カエル化姫と最愛の人

愛をたずねて

「待ってたよ、白那ちゃん」

 とその女性は迎え入れてくれた。
 ママと同年代だと思しき女性で、快活な笑顔が印象的だ。

 私は記憶の中に同じ笑顔があったことを思い出して、記憶のピースがはまるような気がしていた。
「ママ、水樹朱那はここにいますか?」
 と聞いたら、その人は頷く。

「よく来てくれたね。白那ちゃん。朱那もきっと喜んでいるよ」
 と言われて、私の胸には熱いものが生まれる。

「山ほどつもる話はあるけど。まずは、ちゃんと自己紹介をするね」
 と言ってその人は話し始めた。
< 244 / 275 >

この作品をシェア

pagetop