双子アイドルは俺様暴走族!
「ちょっとあれ大丈夫なの? これからコンサートなのに」
「あはは、いつもこのくらいだから大丈夫ですよ。さぁ、ステージへどうぞ」

イケメンスーツ君に促され、あたしはステージへと近づいて行く。
ステージの高さは160センチくらいあるようで、あたしの身長を上回る。
「あ、カヤちゃん!」
最初にあたしの姿に気がついたのは圭だった。

「やぁやぁ、頑張ってるね2人とも」
「やっと来たのか」
晴がマイクを通して嫌味をぶつけてくる。
フンッ!
この程度の嫌味はすでに慣れっこだ。

「あれ、北見何してんの?」
「あ、さっき外の様子を見に行ったらこの子に声かけられたんで、連れてきました」
イケメンスーツ君は圭の言葉にそう返事をした。
この子は北見っていうのか。
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