双子アイドルは俺様暴走族!
ちゃんとクシを通していない髪はユズちゃんの指に絡みつき、あたしは涙目になる。
「いつもは髪くらいとかしてるのに、今日はとかしてない」

「うぅ……だってぇ……」
あたしは半べそ状態になりながらも、昨日の出来事をユズちゃんに話してきかせた。
「なるほど。それで今日いつも以上にズボラになってるワケね」
「そうなの……」

そう答え、あたしはまたふぅとため息をはき出した。
「仕方ないから約束通りショッピングモールに行くしかないわね」
ユズちゃんはシレッとそう言い、おいしそうにコーヒーを飲んだ。
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