語彙力ゼロなアドレナリン女子は、ダウナーなイケボ男子をおとしたい
 日程が近づいて知ったのは、研修が2日間で泊まりの日程だということだ。
 ホテル押さえといたよ、と藍に言われたので任せていたら、なぜかセミダブルの部屋が一室押さえられているだけだった。

 図ったな、と思う。
 藍は私たちが仲良くなることに好意的なのだ。

 部屋のことを翡翠に告げたら、安心しろ、絶対に何にもねぇから、と断言されてしまった。
 ないだろうなぁ、と思う。翡翠みたいなガッツかないタイプは、ないと言ったらないのだろう。
< 33 / 55 >

この作品をシェア

pagetop