君の隣で歌いたい。
9. 【スイート・コラプス】
透流さんと無事に仲直りをすることができたその夜、昔の夢を見た。
中学校の音楽室で、私は合唱部のメンバーと一緒に歌っている。
コンクールに向けて厳しい練習を共に乗り越えてきた仲間たち。
ようやく手にした全国合唱コンクールの出場権に、皆意気揚々としていた。
『俺と付き合ってほしい』
『ごめん……私は、』
そのやりとりが地獄の始まりだった。
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9. 【スイート・コラプス】