私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「水無瀬先生って……喘息だったんですね…」

「ん?
 お前、知ってたのか?」

「時々咳き込んで苦しそうにしてたので………呼吸器系弱いのかなとかは思ってましたけど………まさか喘息とは思いませんでしたね」

「あのバカ………初めて聞いたわ」

「水無瀬先生らしいですけどね
 でも喘息なのにタバコは苦しいだけですよね?」

「そうなんだよ
 なのにアイツは駄々こねるから困っちゃうよ」

「ふふっ、可愛らしいですね
 でも意外です
 水無瀬先生、タバコ吸うようには見えませんでした」

「だよなー
 どうして吸い始めたのか…………喘息じゃなくても体に悪いのに」

「下山先生も吸ってそうですね」

「吸わなきゃやってらんねぇよ
 吸わなくてもやっていける人、尊敬する」

「そうなんですね
 下山先生もあまり吸わない方がいいですよ、体に悪いですから」

「っ!
 河本〜、お前優しいな〜」

そして頭を撫でた

「ちょっ、やめてくださいよ」

< 355 / 430 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop