君に抱いた恋心を記憶の中にそっとしまって。

ぺろっと可愛く舌を出して謝る紗夜。


嬉しい……か。最初は紗夜の半ば強引な紹介だったけど今はワクワクしてるから許すとするか。



「別に気にしてないよ。むしろいいひとを紹介してくれてありがとう。これから時間かけてゆっくり仲良くするよ」


「珍しく初優が素直!そうだね、焦らずゆっくり初優たちのペースで進めばいいよ」



紗夜はいーこいーことおふざけモードで私の頭を撫でくりまわす。


紗夜に本当の気持ちを言っただけなのになんだか胸の当たりがスっとして心地よかった。


私は私のペースで、ゆっくりとこの関係をいい方向に持っていけたらいいな……。改めてそう思えた。


その後はしばらく紗夜と話しているとホームルームの始まる前のチャイムが鳴った。


紗夜は自分の席に戻り、私は机の上の荷物を片付けていると、スマホが光ったのが見えた。


なんだろう、と思ってスマホを取り出すと遥陽さんからメッセージが届いていた。
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