完璧美人の私がうっかりスカートを穿き忘れた事がキッカケで恋に落ちた話
「今日を乗り越えれば土日だし」

 一人そう呟いた私は、再び前を向き廊下を進んだ。
 突き当りのエレベーターを降りればすぐそこが受付、私の戦場だから。

 まだ誰もいない廊下にカッカッと私のヒールの音だけが響いたのだった。
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