相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
余計に離れられなくなりましたね
次の日。
早朝から二人は、旅館を出ていた。

「ヒメさん、大丈夫ですか?
眠そうですね……」

「大丈夫です。
帰ったらまず、マオさんの腕の中でひと眠りしますので」

「フフ…そうですね!
背中トントンしましょうね!
あ、よしよしの方がいいですか?」

「うーん…どっちも捨てがたいです(笑)」

「じゃあ…どっちもしましょうね!
監禁生活中は、ヒメさんを沢山甘やかす予定ですから!」

「え?
私こそ、マオさんを甘やかす予定だったんですよ?
いつも私ばっかりなので」

「ダメですよ?
俺のワガママを聞いてもらったので、ヒメさんの番です!
ヒメさんと閉じ籠れるだけで、俺的には十分なんです!」

「マオさん…」

「だから、俺に甘やかされてください!」


そしてマンションに帰りつき、ガシャンと鍵をかける。
すぐに、姫華を後ろから抱き締めた。

「はぁ…幸せです…/////
今から、ヒメさんと二人“だけ”で過ごせるから」

「はい…/////」


まずは姫華が眠いと言ったため、ベッドに向かった二人。
真皇の腕枕で横になり、背中をトントン叩いてもらっている姫華。

早々に、目がトロンとしてくる。

「ヒメさん、眠っていいですよ?
大丈夫です。
ずっと、トントンして頭撫でてますからね!」

「はい/////
あ、でも…マオさんも、眠くなったら寝てくださいね。
一緒に寝ましょ?」
そう言って、ゆっくり目を瞑った。
次第に、寝息が聞こえてきた。

“姫華が自分の腕の中いる”
この事実だけで、真皇は幸福を感じる。

姫華の頬に触れた。
「温かい…
それに、綺麗だ……/////」

「ん…マオ…さ…」
姫華が寝言を呟き、更に真皇にすり寄ってきた。

「フフ…可愛い/////」
頭を撫でて、額にキスをした。



昨晩のことを思い出す。
一緒に部屋付きの露天風呂に入っていた時。

『━━━━━あ、明日絶対!叩き起こしてくださいね!
約束です!』
後ろから包み込み抱いている姫華が振り返り、小指を出して言った。

『ヒメさんを叩き起すなんてできません』
『ダメです!
たぶん、起きれないと思うんです私』

『別にいいですよ?
ゆっくり起きて帰りましょ?』
『ダメですよ!
もったいないですもん!』

『うーん…じゃあ……叩き起こすのではなく、キスで起こしますね!』

『え!?/////
き、キス、ですか…!?』

『はい!
明日の寝起き、少しくらい息苦しくなっても我慢してくださいね━━━━━━』

目を見開き顔を赤くする姫華の小指に、自身の小指を絡めてキスを落とした。
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