こんなLOVEありかも★
たけど宗はお姉ちゃんを選んだ。



私がどうしてって何回聞いても宗は、『ごめん今は何も話せない。


桃花悲しませてごめん。』


俯いた宗が泣いてるように見えた。



私は大好きな宗を苦しめたくなかった。



だから、私は思い切りの笑顔で、「お姉ちゃんと幸せにね。」


それだけ言うのが精一杯で涙を堪えた。



宗がいなくなったその場にしゃがみ込んで私は泣いた。


今も宗が好き。



でもこの気持ちは誰にも言わない。



私の中にそっとしまって置く。



お姉ちゃんが宗の自転車の後ろに乗る。



お姉ちゃんは宗の体にしがみついている。



私は仲良く二人乗りする自転車を追い抜かす。



「お姉ちゃん先に行くね。」


お姉ちゃんは返事をしない。そのかわり宗に甘えた声で、【宗帰り私行きたいとこあるから付き合ってね。】



宗は、『分かったよ。』と答える。



私はそんな二人の会話を聞こえないふりして、二人の横を走り抜けた。







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