幼なじみが犬になったら、モテ期がきたので抵抗します!
そんな風に思って、サッカー部の練習の間に、紀瀬や斉藤をはじめサッカー部のメンバーに聞いたけれど……。
先輩も後輩も、同級生もみんな、本田美咲なんていう生徒は聞いたことも見たこともないという。
紀瀬に至っては、俺が同じ学校の女の子の名前覚えてないわけないじゃーん。ていうか、その子他校?可愛い?紹介しろよー。IDでもSNSのアカウントでもいいや。地面に書いて?
と逆に問い詰められて困る羽目になってしまった。
けれど、紀瀬が校内で知らない女の子がいるわけない、と言うくらいだし、『わたし』は多分この学校にはいないのは確かだと思う。
いや、確かだと思う、とか冷静に分析している場合じゃない。
幸太郎の身体の中に入ったままだし、その上肝心の幸太郎もいないし……。
わたしを知っている人もいない……っぽい。
だいたい、何が起こったのかも分からない。
ひょっとしてこれって――――孤立無援ってやつなのかもしれない。
先輩も後輩も、同級生もみんな、本田美咲なんていう生徒は聞いたことも見たこともないという。
紀瀬に至っては、俺が同じ学校の女の子の名前覚えてないわけないじゃーん。ていうか、その子他校?可愛い?紹介しろよー。IDでもSNSのアカウントでもいいや。地面に書いて?
と逆に問い詰められて困る羽目になってしまった。
けれど、紀瀬が校内で知らない女の子がいるわけない、と言うくらいだし、『わたし』は多分この学校にはいないのは確かだと思う。
いや、確かだと思う、とか冷静に分析している場合じゃない。
幸太郎の身体の中に入ったままだし、その上肝心の幸太郎もいないし……。
わたしを知っている人もいない……っぽい。
だいたい、何が起こったのかも分からない。
ひょっとしてこれって――――孤立無援ってやつなのかもしれない。