許婚に内緒で合コンしたら、溺愛が始まりました。
合コン


「――あの、城川先生? これはどういう?」

「ご、ごめん。一人来れなくなって……凛玖ちゃん使って申し訳ないんだけど」


 駅前にあるイタリアンのお洒落な居酒屋に城川先生と来た私は、人数の多さと騒がしさに驚いていた。


「……そ、それはいいんですけど。いや、でも合コンは」


 食事会ならいいのだけど、いかにも恋人を探しに来ました会じゃないか……素っ気ないけど一応は婚約者がいる身なのだからこんな場所に来てはお父様にもお兄様にも怒られてしまうわ。


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