年上の彼女
「君たちには関係ない
…って戸田君には用のある話かも
しれないね」

教頭が意味ありげに
口を開いた

うざい

はっきり言えばいい

体育教師が上に話をしたのか?
性格の悪い男だ

女が奪われたくらいで

バスケットの勝負に負けたくらいで

好きな女を悲しませる行為しか
できないなんて
最低だ

「…で?
誰かが責任をとれば
解決する問題ですか?」

俺は教頭に向かって言った

悦子は悪くないし
責任をとるなら
俺だろう

俺が学校から
いなくなれば
それで問題はない

「面倒なことになる前に
俺が責任をとりますよ

ま、俺が全部いけないんだし」

「君は前の学校でも
問題を起こしていたんだよね?」

俺の後ろから堀田がやってきた

「ええ
バスケ部の顧問を殴りました」

「その次は教師に…」

「…で?
書類等はあるんですか?」

「放課後、職員室に来なさい」

「わかりました」
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